多汗症というのは病気というほどのことではないのかも知れない。しかし悩みではある。多汗症に関しての生活の中でできる工夫を紹介したい。HOMERSSカテゴリー:汗と病気厄介な多汗症を考えるメニュー多汗症に効果的な入浴方法とは多汗症を精神的な側面から見てみる臭いにも悩まされる多汗症カテゴリー汗と病気多汗症に効果的な入浴方法とはカテゴリー 汗と病気  コメントは受け付けていません。 1日の終わりに疲れを癒してくれるお風呂。このお風呂が、多汗症の改善に効果を発揮してくれます。多汗症は、様々な原因により、通常よりも非常に多い汗をかいてしまう病気です。人は汗をかけば、誰でもシャワーを浴びたりお風呂に入ったりしたくなりますよね。入浴方法を少し見直してみるだけで、多汗症の症状軽減に役立つのです。多汗症を改善させるためには、どのように入浴を工夫すればよいのか、ご説明しましょう。暑い日や、忙しい日に、さっと汗を流せるシャワーはとても便利です。多汗症の人は、汗をかく機会が多いですから、なおさらシャワーでさっと済ませたいときもあるでしょう。朝起きてからシャワーを浴びるのが日課という方もいらっしゃいますね。こうすることで目が覚めて、寝ている間にかいた汗を流すこともでき、1日を快適にスタートできそうです。ですが、多汗症の改善、といった視点で入浴を考えた時には、やはりゆっくりとお湯に浸かるのが大事です。「お湯に浸かって温まったら、余計に汗をかいてしまうのでは？」とお思いになるかもしれませんね。確かに、お風呂にじっくり入ると、汗が出ます。ですが、この時に出る汗はサラサラとして、「良い汗」と呼ばれる汗なのです。このような汗は臭いませんし、逆に体や汗の臭い対策にもなるのだそうです。また、40度くらいのお湯に浸かると、交感神経と副交感神経のバランスがとれ、自律神経の調整ができるのです。多汗症の方は、交感神経の反応が強いことが多いのだとか。ですから、このような入浴の方法は、多汗症の症状緩和に役立つと考えられるのです。42度以上の熱いお湯は、交感神経を刺激してしまうので、湯温にはご注意を。
最近は、お風呂タイムを優雅に過ごすために、いろいろなグッズが発売されていたり、様々な工夫が提案されたりしていますね。
心地よい音楽を聴きながら入浴するとか、アロマバスに浸かるとか、照明にこだわったりする方法もあります。
入浴によりリラックスすることができれば、ストレス解消にもなり、多汗症を悪化させる精神的要因も軽減することができるでしょう。
朝は誰でも忙しいもの。
朝にシャワーを浴びる習慣だった方は、ぜひお風呂タイムを就寝前にチェンジして、多汗症の改善のため、また1日の最後のご褒美として、入浴を楽しんでみませんか？
多汗症を精神的な側面から見てみる
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多汗症の人は、交感神経の反応が、副交感神経に比べて強い傾向にあります。
ですから、交感神経の作用が原因の一つとして考えられることが多いのですが、実は精神的な要因も、多汗症に大きくかかわっています。
多汗症は、全身に多汗の症状が及ぶ場合と、ある部分に表れる場合とがあります。
わきの下や手のひら、足の裏などは、精神的な緊張によって、汗の量が増えることが多いのだとか。
そして、手のひらの多汗は、書類やノート、教科書を持つだけでそれらが濡れてしまったり、汗で手が滑って物を落としてしまったりと、日常生活において困ることが多いのです。
本人にとってはとても困り感があるのですが、周囲は単に汗っかきととらえることも多く、誰にも相談できず、相談したとしても話に乗ってもらえなくて人知れず悩み続けるケースが多いのだそうです。
また、握手をするとその人の手を濡らしてしまうとか、おかしく思われてしまうかもしれないとか思ってしまい、それが消極的な性格を作ってしまったり、集中力が低下したりすることもあります。
精神的な要因で多汗症が悪化し、そのことがさらに精神を圧迫してしまうというわけですね。
精神的なことなのだから気持ちの持ちようだ、などと甘く見てはいけません。
精神的な悩みは、健康にも悪い影響を与えることが多いのです。
自分が多汗症であり、精神的にも辛いとか、精神面での原因が考えられそうなときには、精神科や心療内科を受診してみるのも良いかもしれません。
これらの病院では、自律神経のコントロールをするために、自律訓練法という治療法をとることがあります。
そうすることで、交感神経と副交感神経の働きを正常に保とうとするのです。
この治療法が万能というわけではなく、有効とする医師もいれば意味がないという人もいます。
でも、皮膚科などに通い治療をしているけれど、なかなか治らないなどという場合には、その治療と同時に自律訓練法も試してみたら、改善に向かうかもしれません。
また、精神科などに通わなくても、自分でできるストレス解消法はたくさんあります。
自分の趣味に没頭してみたり、軽く運動をしてみたり、家族とゆったりとした時間を過ごしたり…。
動物による癒しや、香りによる癒しも、最近は話題になっています。
こうした自分なりの工夫で、多汗症の精神的な要因を除去できたらいいですね。
臭いにも悩まされる多汗症
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多汗症は、大量すぎる汗が特徴の病気です。
手に多汗が発生している場合、人と握手をすることも気が引けてしまいます。
書類に目を通そうとしても、紙を持っただけでぬれてしまうこともあります。
多汗症は重症になると、日常生活において困難を感じることがとても多いのです。
多汗症で困ることは、それだけではありません。
多汗症の方は、汗の臭いにも悩むことが多いのです。
汗を出しているのは汗腺です。
汗腺には、多汗症の汗が分泌されるエクリン腺と、ワキガなどの原因になる汗が出るアポクリン腺とがあります。
アポクリン腺からの汗はたんぱく質や脂質などを多く含み、皮膚上の細菌がこれを分解するため、臭いが発生します。
これに対して、エクリン腺から出る汗は、ほぼ無臭と言われています。
多汗症の汗は、臭いのないエクリン腺からの汗なのに、なぜ多汗症の人は臭いにも悩まされているのでしょうか。
多汗症が、臭いの悩みをも生み出す原因は、いくつか考えられます。
まずは、多汗症の汗が、最近が好む環境を作り出してしまっているということ。
皮膚には雑菌が付着しているのですが、この雑菌が繁殖する時、臭いを発します。
そして雑菌は、温かく、湿り気が多く、栄養分がたくさんあるところが大好き。
ですから、多汗症のため汗の量が多い場所は湿り気が多くなり、体温でよい具合に温められ、雑菌は繁殖しやすくなり、臭いが発生するということなのです。
そしてさらに、アポクリン腺からの汗も出ているところであれば、栄養分もたっぷりなので、より強い臭いが発生してしまうというわけなのです。
衣類も、臭いの原因となりえます。
足は、はだしでいるときはそれほど臭わなくても、靴下をしばらくはいた後は臭うことがあります。
これは、靴下がじめじめした状態を作り出し、保温効果も生み出しているからです。
つまり、多汗症